★★「ジョン・ライドン的にどうよ?」(3/19)
●某新聞社の記者、T橋くんが大阪に転勤になるということで、送別会を新宿の鶏料理と日本酒が大変おいしい店「松の屋」(新宿2丁目)で。しかし当の主役が小田急線事故の取材とかで大幅に登場が遅れるとのことで、それまで本人ネタで盛り上がる。T橋くんは非常に熱く、負けず嫌いで真っ直ぐな性格で、皆に大変愛されている男なのだが、中でも一番皆を盛り上がらせたのが以下のネタ。
●作家のM田康がM田M蔵だった時代からのファンであるT橋くんは、近所の本屋でM田氏がサイン会を行うことを知り、どこか釈然としないものを感じつつも会場に向かい列に並んだ。そして順番が巡ってきたとき、彼はM田氏にむかってこう言ったのだという。
●「M田さんはパンクなのに、こうやってサイン会なんか開くのは
ジョン・ライドン的にどうなんですかっ? 」
●このセリフをM田氏本人に言い放ったT橋くんの熱さもさることながら、この「ジョン・ライドン的にどうよ」という微妙な、しかしある種非常にツボを押さえた価値観の提示は、その場にいた私たちを異様に盛り上がらせ、以降ほとんどの話題が「それはジョン・ライドン的にどうか」という価値観において語られたのであった。
●例えば鳥インフルエンザ(略して<トリフル>らしい)問題が騒がれている今どき、あえて鶏づくし料理を食べることは非常に「ジョン・ライドン的」ではないかというありがちな話から、ミュージシャンの略称問題で、オリジナル・ラブを新しいファンは「オリラブ」と呼び古いファンは「ジナラブ」と呼ぶが、略の斬新さとしては「ジナラブ」はかなり「ジョン・ライドン的」であるとか。しかしデッド・ケネディーズを「デッケネ」というのはいかがなものかとか、ソウルフラワーを「ソーフラ」というのは、ましてや「ソウル」と略するのは勘弁してほしい、など、話はどんどん脱線してよくわからない方向に。
●一方で、「ジョンライドン的」という言葉の定義についても細かく討論が行われ、「ジョン・ライドン」的と「ジョニー・ロットン的」というのは厳密にいえば違うのではないか。つまり言うなればT橋くんはM田氏には「ジョニー・ロットン的にどうなんですか?」と問うのが正しかったのではないかという話も出る。しかし家に帰ってオットにこの問題をぶつけてみたところ「いや、サイン会で本を売りまくってやろうという姿勢こそむしろ大変ジョン・ライドン的なのではないか」という意見も出て、非常に興味深く思うのであった。
●もちろん話題は、先頃イギリスのテレビ番組でナマ尻を出すなど体当たりネタで過激コメディアンと化してしまったという現在のジョン・ライドンの話にもなり、それは「ジョンライドン」的に有りやなしやという非常に基本的な問いも出る。
●ってほとんどそんなバカ話で笑い転げるだけの送別会で、私ときたら、主役が登場してまもなく電車の時間がきてしまい、さっさと失礼してしまったのでありました。すいません。T橋くん。大阪にいっても、いつまでも「ジョン・ライドン的にイケてる」男でいてね〜!


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