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2005.08.15

★★寿町フリーコンサート (8/13)

●今年も行ってきました。寿町フリーコンサート。もうずっと通っているお祭りで、なんかこれにいってあの町の独特の匂いに包まれて焼き鳥でも食わないことには夏越という気がしないのであります。こどもはじじばばとプール行き。オットは大友良英イベントに行ったので、久々の完全フリーダムでもうやる気(何の?)満々でした。

●上のサイトのここにも書いてあるけど、この10年ほどで人が増えすぎたこともあり、去年からちょっと様相が変わり、今年はおそろしく地元率の高い雰囲気。まあつまりはもとの雰囲気に戻ったってだけなんだけど。

●寿町といえばドヤ街、オヤジの街というイメージがありましたが、今年は近年にまして、外国人労働者や、オバチャンたちの姿が目立ちました。中でも今年、ほかのゲストバンドに混じってステージにたった「コトブキッズ」つまり寿町の子供たちのバンドが、すごく良かった! もうずっと通ってきてるのに、あの町に子供も暮らしてるということ(乳幼児はよく見てたけど)、あんまり考えたことなかったんだけど、ちゃんと学童保育があって、あたりまえだが小学生や中高生もいるわけで。

●で、バンドはそんなローティーン、ハイティーンの主に女の子たちによるバンドだったんだけど、地元のボランティアの人(?)が作ったオリジナルソングをロックにのせて歌ってたんだけど、めちゃくちゃ楽しそうですばらしく良かった。まあ一言でいえば、「なんかいろいろめんどくさいことも多いけど、あたしたちチョー楽しく生きてるんですけどそれが何か?」って感じのパワーでした。

●初めて寿町のライブに来たころは、こんな町に外部の人間がノコノコきていいのかとか、私はここで何ができるのか〜、とかずいぶんと内省的なモードにもってかれがちだったんだけど、今では、ここにくると、人生どんなことがあろうと絶対に楽しいことは見つけられるのさ! ということをいつも思い出させてくれるというか、それを実感して帰ってくるって感じです。

●一緒にいった友人女子Uは今年もオヤジにモテモテ。オヤジときたら、彼女に直接話すのが恥ずかしいのか、一緒にいた私に「彼女はすてきだ。カッコいい。あんた、あの娘を応援してやれよ」とろれつのまわらない声で力説してました。最後には勇気出して彼女を誘って前のほうでダンスしてましたけど(笑)。

●ほんとにあそこのおじさんたちは一筋縄じゃいかなくて、そのオヤジも「おれはここにいる貧乏なオヤジと違ってよそから来てるからちゃんとしてる」とか自慢するし(笑)、私のとなりにいたオヤジは前のオヤジの尻から財布抜こうとしてドツかれて、ふらふらと後に倒れるから「おととと」と私が支えようとしたら、オッパイむぎゅーっとつかむし(笑)。おかげで倒れて頭おもいきりぶつけてました。おっぱいさわるより手ェついて自分の身守れやゴルァ! 

●ラストの友部正人さんはもちろんすごくよかったが、普段だったら絶対聞かないようなオヤジばりばりロック&ブルース系も、この町だとミョーになじんでいい感じに聞こえるから不思議です。「悦に入ったオヤジギターソロ」ってのも久々に見た(笑)。

●で、寿町といえば、毎年必ずここでまた! みたいなメンツもたくさんいるわけで、今年もそんな皆さんとそのまま宴会に流れ、最終的には神保町のカラオケ屋でものすごい選曲で朝まで遊んでしまいました。すいません。しばらくおとなしくしようと思います。

●それにしてもカラオケUGA恐るべし。じゃがたらが10曲くらいある! ニューエストも、ソウルフラワーも、頭脳警察も、パンタもある! ヒカシューもいっぱいあった。Y田さんの「ゴーグル、それをしろ!」(じゃがたら)との完璧なコール&レスポンスには正直感動した! 「マラッカ」の大合唱にも! 私はのどが悪くてまともな曲が歌えないので、ダムドとウィラードという最強選曲で決めさせてもらいました(アホ?)

●さんざ遊んだので今日からは家族サービス。子供とキャンプにいってきますー。

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2005.08.12

★★旧暦七夕(8/11)

●ということで昨日は旧暦の七夕でした。夕方から行われていた、湯島天神のむすびひめさんの演奏会をのぞきに、こどもたちとでかけてきました。演奏会は拝殿で行われてたけど、子連れなので、境内で友人とビールやお茶で乾杯しながら聞きました。夏のたそがれ時から夜にかけてのあの独特の雰囲気、とても好き。暦上だともう旧暦七月は秋。あくまでもこの暑さは「残暑」なのであります。

●で、先週ですが、旧暦七夕ということで、こないだの日曜日には、国分寺のカフェ・スローにてOTOさん主催の>「農と旧暦の夜の宴」がありまして、久々におじゃましてきました。こちらでもむすびひめさん登場してたのだけど、私ときたら開演時間間違えて、こっちは間に合わなかったorz。このイベントは、旧暦にさまざまな身近な視点からアプローチするすてきなイベントで、以前も一度、拙著「おりおりに和暦のあるくらし」を紹介頂いたのですが、いつも多彩なゲストの本当に興味深いお話や演奏が見られて、とっても充実してます。今回は特に、昨今の旧暦の再評価に一番最初に火をつけた、『旧暦と暮らす』という本の著者、松村賢治さんが出演ということで、私も楽しみにしていたのでした。

●建築家で、2年弱におよぶヨット世界周航冒険家でもある松村さんは、大阪南太平洋協会から出ている旧暦カレンダーの発案者でもあります。この本は「古い昔の暦」と考えられがちだった旧暦が、いかに自然にリンクして、「使える」暦であるかというのをわかりやすく伝えた本で、旧暦の入門書としてはベストの1冊。私の出した旧暦本も、この本がなければ出なかったものです。

●広島で生まれ、3歳のとき被爆されたという松村さん。ちょうど広島の原爆記念日の翌日ということもあって、お話は旧暦の話から世界の中で日本がどうあればよいのかという話にも。四季の流れや気候、旬の食べ物、様々な行事とのつきあいかたが織り込まれている旧暦を見直すことで、「発展途上国」ならぬ「退廃途上国」になりつつある日本は、別の道を歩むことができるのではないかという話におもわずウンウンとうなずいてしまいました。

●今神社のことを調べていたり、古典文学とかを読んでたりしていてつくづく思うのは、旧暦的な知識があるとないのでは、そういった文化から学べる恩恵にかなりの差がついてしまうということ。なんとなくやってる行事やなんとなく食べてる食べ物に、どんな意味が、どんな願いが込められていたのかが、旧暦的な視点だけでするするわかってくるだけに、なんかすごいもったいない。そういう視点があるだけで、俄然いろんな古くさいもの(伝統とか、行事とか、しきたりとか)がおもしろくなってくる。で、おもしろくなってくると、自分でもやってみたいと思ったり、大事にしたいと思ったりする。おもしろくなければ続かないわけで、形式だけむりやり継承させたって全く意味がないと思うし。

●例えばひな祭りなんかだって、本来は、女の子の成長を祝って水辺で禊ぎをした日なのだということを知れば、何もわざわざひな人形飾らなくとも、ちょっとした器に桃の花を浮かべるだけでも、「アタシ的ひな祭り」はばっちりOK。なわけで。(桃の花も日本神話では聖なる花、禊ぎの花だし、中国でも仙郷に咲くめでたい花)

●司馬遼太郎じゃないけど、国を愛する、っていうとすごい右翼的な感じだけど、「国土」というか生まれ育った土地や食べ物や風習やそういうのを大事にする、っていうことが、本当の「愛国心」ってやつじゃあないのかいなと思うわけで。ってもう「愛国心」って言葉すら見るだけでイヤーな感じの印象になってしまっているっていうのが、あらためて考えると情けないというかなんといいますか(笑)。もう字面からもわ〜んと漂う「いやー」な感じがあるもんね。かわいそうな言葉です。

●松村さんに拙著をプレゼントしましたら大変喜んでくださって、なんとかみんなで一緒に旧暦的な文化を広めるような活動ができないものか、という提案をいただきました。ほんと、できるものなら喜んでやりたいと思うのです。どうしたらいいかなあ。うーん。いろいろ考えてみようと思います。 ( ゚д゚)ハッ ほんとは日本神話的星のおもしろい話を書こうと思っていたのに、話がまじめな方向に流れてしまったわ。でも8月ってそういうこと考えさせられる月なんだよねえ、。

●旧暦の七夕は、お盆の約一週間前の行事で、やっぱり祖先をお迎えするまえの禊ぎ的なお祭りという要素もあるようです。戦争前からずっと、8月は死者とコミュニケーションする月だったんだなあと。終戦記念日がお盆なのは、原爆があったからとはいえ、偶然ではないのかもしれないなあ。

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2005.08.03

★★三里塚女合宿!!(8/3)

●先週末は近年まれにみる濃いい週末でした。まず、金曜日は、うちの近所で友人女子4人が集う朝まで大宴会。焼鳥屋で3時間。カラオケ屋で2時間。その後我が家で朝まで6時間という、久々の長丁場宴会。強者がそろっていたので話はつきず、まるで修学旅行の夜((c)leikoさん)でした。みなさんすごいですね。女は恐しくもしたたかでカッコいい生き物なのねと思いました。

●んで朝まで起きてて、その後ほんの数時間の睡眠をとり、三里塚で有機農業を長年営んでおられる石井紀子さんにお話を聞く会というのに行ってきました。

●三里塚といえば学生運動の聖地ですが、不肖ワタクシ、学生運動についてはほとんど何の知識もありません。学生運動といえば「ああ、頭脳警察マボロシのファースト?」みたいなかなり偏ったイメージ。とはいえ私もこれまでに何度か、元「学生闘争の戦士」から「いやあ、昔は火炎瓶投げたり、火炎瓶投げたり、火炎瓶なげたりしてたよ〜」という(自慢)話を聞かされていたもので、「三里塚」って聞いただけで、そういう「昔火炎瓶投げてました」オヤジ臭が漂ってくる感じがしてもうそれだけで「ごちそうさまでした」って感じというか。

●しかしこの石井紀子さんという方は、そんな男くせえ三里塚で、数少ない女性の立場から運動に関わってきた人。私も今回伺うまで全く無知だったのだけど、三里塚・成田の空港問題とは、「農地を奪われる農民たちの訴え」から始まったものなのだということ。その地味で切実な叫びが、学生運動の聖地! 的なイデオロギー対立の看板に隠されてほとんど外部に伝わっていないという現実がある、ってことを知りました。(当時の人にとっては言わずもがななことなんでしょうが私はよく知らんかったです)。

●間違ってる理解なのかもしれないけど、はしょっていうと、成田のあのあたりの土地というのは、最初はただの野山で、それを敗戦後に入植した開拓民たちが木を切り根っこを掘り起こし、何年も何年もかけて土地を育て、やっと作物を生産できるところまでもってきたというときに突然「空港建設」ってことで土地を取り上げられたということに対する抗議であるということ。他の土地代わりにあげるって言われたって、それって、大事に育ててきた子供を取り上げられて、「いいじゃん、他のもっとできのいい子あげるからさ」っていうのと同じですね。

●ただ新しい土地をもっといい条件でもらえればいいって問題じゃないわけで。例えばうちの近所でも外環道路建設で保育園のまわりどんどん地上げされて更地になってるけど、慣れ親しんだ故郷を捨てるのも辛かろうが、ただ住んでた土地を捨てるという辛さと、何年もかけてやっと土壌を育てた土地を捨てるというのを同じレベルで語ってはいかんと思うわけだが。


●とか付け焼き刃の知識でこういうこと語ってもアレなのでこの話はヨコにおいておいて。

●とにかく、石井紀子さんの魅力的なこと。「革命だー! 世界をかえるのだー!」的なごはんのおかずにもならないような発言ばっかで火炎瓶投げまくりの男たちの横で、自分の立ち位置から変えていこうと地元で有機農業を始めた紀子さんは、声高にイデオロギーを語る全共闘世代のおじさんたちとは対極の、謙虚で、物静かで、しかしフツフツと静かな怒りに燃えている、本当にステキな女性でした

●人間が何かを変えようと思うときに、一番大事な、しかし一番目立たない地味なところから変えてゆける人というのは、本当にすごいと思う。他者から注目されたい劇場型人間とは対極にあるというか、常にあるのは自分からの厳しい目のみというか。すごいことだと思った。本当に美しい人を見ると、自らを恥じたくなる気持ちすら、恥じたくなるものだということを感じたというか。←ちょっと大げさですけど。

●私も含めて子連れ女子も3組。子供らはにわとり追いかけ回したり、ブタにえさをやったり、ごぼう畑の雑草を抜かせてもらったりしながらどろんこまみれになって過ごしました。真上をでっかい飛行機が飛ぶたびに、最年少の1歳女子は、おびえ泣き、その様子に、かつてこの地で育ってきたあまたの子供たちの姿を思い浮かべさせられました。

●それにしても酒が進んでからの、参加の女子組と紀子さんによる「男ってホント(以下略」談義は大変たのしうございました。話している間中、私は、男、というか「男的」なものに酷い目にあわされている大切な友人女子の顔が何人か目に浮かび、ああ、彼女たちも誘えばよかったなあと何度も思いました。

●糧になる話をたくさん聞いたので、これはきちんとまとめなくてはと思うライターのはしくれのワタクシですが、とりあえずは今回はこの辺で(十分長いが)。

●参考までに、
今の成田問題がわかりやすく読める成田空港サーバ

このサイトにのっている石井紀子さんの訴え


石井紀子さんたち三里塚の農業者がやっている有機野菜販売ワンパックのサイト

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