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2006.01.24

★★カブールの幽霊展  1/24

●やっと、やっと、11月からずっとひっきりなしにやっていた仕事が終わりました。朝日新聞社発行の「手術数で分かるいい病院」というムックで、いくつか取材記事を書きました。昨年夏に「週刊朝日」に掲載された、「ウイルスでがんを直す」という特集記事も再掲載されています。

●この取材ではたくさんの病院や手術を取材して、いろいろ学ぶものが多かった。病院選びがいかに大切かってこともね。渦中に母の手術があったり、叔父のがん死があったり。昨年はホントに、病気について考えさせられた年だった。

●と、このへんのことを書くとまた時間がかかりそうなので、とりあえず。今、青山で、カブールの幽霊展という展示がやってるみたいなので、今週中にも行ってみようと思っています。アフガニスタンの子ども達に向けて様々な活動をしているNPO法人主催の展示で、アフガニスタンの首都、カブールの子供たちによるさまざまな「幽霊」の絵が見られるよう。

●そもそもは、上のリンク先にもあるように、最も爆撃の酷かったアフガンの子ども達に、「一番怖いと思う事」「一番嫌だと思う事」というアンケートをとったのがこの企画の始まりだとか。その結果、両方のアンケートの一位が、「Ghosts= 幽霊」になったのだそう。それに注目したNPOが、子どもたちに「幽霊の絵」を描いてもらったのだそう。

●まだウェブでちょっと見ただけだけど、ユニークな絵がならんでる。これは、幽霊、っていうより、妖怪、精霊、だな。イスラム教の宗教観において、幽霊という存在がどういうものなのかよくわからないけど、正と死の境界線に常にいるこどもたちにとっては、異界のものは常に身近な存在なのかもしれない。そういう状況に置かれてるこどもたちに対し、悲憤を感じつつもそれを、「かわいそう」とはやっぱり言いたくないし、かといって、こんな状況の中でも豊かな想像力を見せる彼らにたいし、「すばらしい」とも無邪気にほめられない……。でも、そんな複雑な気持を、プイと吹き飛ばす息吹がこの絵にある感じがする、。

●うちの娘@3歳も、毎日保育園の帰りに背中をつつく、「べとべとさん」に想像をたくましくしている。実は私が後ろ足でぴょんっとつついてるんだけど(笑)。でも体は前をむいてるからばれないのだ。ときどきそうやっていたずらしてたら、彼女はとうとう、自分で、べとべとさん除けのおまじないまで作り出した。お尻に手を当てて歩けば、べとべとさんはこないんだって(笑)。片手に荷物を持ってるときでも、必死でもう片手をお尻に当ててあるく娘は、やっぱり面白い。どうやら彼女はこのおまじないの効き目に確信を持ったようで、保育園の先生やお友達にもその方法を教えてあげてるようだ。←でもほかのお友達にはでないのよ、、べとべとさんw

●娘には、まだ水木しげる御大のべとべとさんの絵は見せてないので、一度描かせてみようかなー。昼間は小さいけど、暗くなると大きくなるらしいです。べとべとさん、。


●話はもどるけど、上のアンケート。恐ろしいもの、の中に「母の外出」というのが入っているのに、胸がきゅんとする。私にも、子どものころ、ばあちゃんちに帰る汽車(汽車、だよまだあのころは)にのりこんだときに、母が売店にいったままベルが鳴り、恐怖した記憶がまだ残っている。たったそれだけのことなのに。今でも電車の出発のベルを聞くとあのときの恐怖が蘇るんだよねえ。小さなこどもにとって、親がいなくなる、というのは、ものすごい恐怖なのだと思う。平和な世の中ですら、そうなのに。そんな思いを毎日かかえてるのかと思うとね……。いろいろ考えてしまうけど、とりあえずは、展示、見に行ってみようと思います。

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2006.01.15

★★脳の中の旋律 (1/12)

●あけましておめでとうございます。年末からずーっとずーっと仕事で引きこもり状態です。体の調子も悪くなってきてますが、それもあと1週間くらいで落ち着く予定! 書きたいと思ったネタがどんどん流れていってしまう今日このごろ。あんまりちゃんと書こうとせずに書けばいいのよね、。


●で、今仕事で脳腫瘍のことを調べてるんですが、聴神経を圧迫する「聴神経腫瘍」について思った話。(今打ち間違えて調子イイ陰茎腫瘍となって思わず笑ってしまった、、下品で済みません)

●聴神経腫瘍は2㎝以上大きいものだと、手術して取り除いても聴神経は30%くらいしか残らないそう。で、片耳ならともかく、両耳ともに腫瘍ができてしまい、切除したらほとんど聴力がなくなってしまう人に対し、まだ国内で5件しか行われていない、超最新医療があるって話。

●それは「聴性脳幹インプラント」手術というやつで、脳幹の蝸牛神経核を直接に電気刺激して聴覚を取り戻す手術だそう。つまり人工内耳のさらに進んだバージョンみたいなもので、保険適用ないので、受けるのに300万円とか。でももともと聴神経腫瘍で耳の機能のほとんどを失う人のための対処策で、聞こえるようになるったってほんの少しだけらしい。そのほんのわずかなために、ものすごい大がかりな手術を受けるというのは相当なことだと思うけど、先生の話では、やっぱり当然ながら、それを希望する患者さんは、音楽関係の仕事についていたり、なんらかの耳のプロ的職業の人らしい。

●それはさておき、この治療の話を聞いていて思い出したのが、子どものころ夢中になって読んでいた柴田昌弘の『紅い牙』シリーズ。この中に「ハトの旋律」って話があって、謎の組織タロンから学園をのっとるために送り込まれた学生スパイは、脳の痛覚に、電極を差し込まれてるわけです。でもって裏切ろうとしたり言うこときかなかったりすると、その電極にピピ! とか電気が送られて、ものすごい痛みに苦しむの。外傷や肉体的刺激がない、純粋なる痛み! もうそれを読んでた厨房の私は恐怖に震えましたね。コワー。でもそういうことはっきりいって可能だよねえ。

●でも一方で、こういうことがおこりうるかもしれない、ってのはやっぱりすごく面白くて、それからどんどん、生殖医療とか脳とかウイルスとかそういうのに興味がでてきたわけなのでした。文系のくせに。特に5年前くらいに出た『脳の中の幽霊』という本はそういった意味でものすごい面白かった。事故などで失われた足がかゆくなるとか痛くなるとかいう「幻肢」に悩まされる人の話は特に面白く、もうなくなった手がかゆいときに、手とは全然関係ない部署(具体例は覚えてないが例えば足の裏とか?)をかくと、失われた手もかゆくなくなるのだ。脳の機能マッピングを見るとそれは一目瞭然。一見関係ないその手の感覚神経と足裏のその部位の神経が隣り合わせだったりするわけです。失われた手の感覚を隣の神経がフォローしようとしてるってことらしい。
 同じような例で、足を失った女性が、セックスのたびに、ないはずの足に妙な感覚を感じるという例があって、それはやっぱり、マッピングで足のとなりに生殖器が位置してたりするらしいのです。

●でもって私は、長年、「むずむず足症候群」ってのに悩まされているんですけど、これは睡眠障害の一種として片づけられてるけど、睡眠障害なのは結果論であって原因はむしろ上の感じに近い話だと思っていて、その辺をちゃんと取材して書いてみたいなというのが最近の野望です。

●ってどんどん話がそれちゃったよー。『脳の中の幽霊』は、昨年続編が出て、早速購入したのだけど、ずっとテンパってて読んでないー。今の仕事が終わったら一番に読みたいと思っています。

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